この記事は鈴木聖史のFacebook投稿を加筆、修正したものです。
マニアックな長文
第二種電気工事士技能試験とは、筆記試験に合格することで受験資格が与えられる。
具体的な試験内容は候補問題の配線図13問の中からランダムで1問出題され、支給された材料で施工条件に従って作品を完成させる。制限時間は40分、指定工具があり自前のものを持ち込み。
合否は、作品の欠陥の有無の判定結果に基づき試験委員会で決定される。欠陥の判定は、試験センターが公表している「技能試験における欠陥の判断基準」に基づいて行われる。
2021/7/18 試験会場に到着
奈良県コンベンションセンター ホールC、かなりの広さ、200人くらいの席があるんじゃなかろうか？
試験当日にならないと机の大きさがわからないので、狭い机でも対応出来るように450㎜×450㎜の作業机を作って練習していたが、奥行600㎜の1800㎜～2000㎜の長机で2人がけ。作業スペースは申し分なし！
クズ用のゴミ袋が支給されると知っていたが、袋をテーブルの端にマスキングテープで張り付けて開きっぱなしになる気がしなかったので（自分はシース、絶縁被覆を直接ゴミ箱の中に入れていくスタイル）、練習で使っていたゴミ箱を持参。マスキングテープで目の前に張り付けその中に支給されたゴミ袋を入れれば完成。そして400㎜の布尺を貼って作業場完成。
試験30分前問題用紙が配られる。この時点で用紙を開いてはいけないが、表面に支給材料のリストが書いてあるため、どの問題かがわかってしまう、
No.8リモコンリレーの結線だ！
配線図をもとに複線図というのを描く派と描かない派がいるのだが、私は描く派だ。しかし、このNo.8だけは描いた方がごちゃごちゃするし、結線自体も分かりやすいので描かないことに決めた。
試験20分前に材料の入った箱が配られ、リストと照らし合わせてケーブルの長さ、部材の数量の確認。ヨシ！全部ある。とにかく最初はアウトレットボックスにゴムブッシュをはめるところから始めよう。
11:50am 試験開始
まずは施工条件を確認、過去問と変わらない、ヨシ！
配線図の寸法を確認しVVF1.6-2Cの切り出し寸法を書き出す。1100㎜で2本の支給なので、リモコンリレーに行く3本を350㎜にすると器具に行く分も過不足なく取れたのだが（今思い返せば）、配線図の寸法の50%以下でなければ欠陥ではないので、丸型シーリングの線を300㎜で妥協。
考え直すのが面倒だった。
いざ施工開始、左手だけはめようと思っていた手袋も胸ポケットにしまったままはめず（施工完了後にようやく気がつく）、いきなり電源側のVVR2.0-2Cを手に取り50㎜カット、シース50㎜剥いたとこで気がつく。
「なんで50㎜切った！？」
いまだに何を勘違いしたのか解せないが（試験当日の魔物ってやつかい？）、配線図の寸法の50%以下にはなっていないのでセーフ！
気を取り直してシースをもう50㎜剥き、介在物をニッパーで切り落とし絶縁耐覆を12㎜剥く。
ネットでいろいろ見たが、結線側は20㎜で剥いて差し込みコネクタなら12㎜に後からカットというやりかだが多かったが、自分はそれが面倒だったので、どれがどれに繋がるか最初から決めるやり方にした。リングスリーブの場合も20㎜だと長いと感じたので15㎜でストリップし頭を揃えて圧着というスタイル（結局ちょっとズレて頭はカットしないとダメなこともあるが）。
そしてここでまた気が付く「アウトレットボックス最初に作ろうって言ってたじゃん？」
まだまだ試験序盤、問題ないよ！ゴムブッシュにニッパーで十字に切ってアウトレットボックスにはめる、自分が練習で使っていたゴムブッシュよりもはめやすい。
その後、施工省略の分、丸シーリング、ランプレセクタプル、端子台と難なく単位作業を終え結線作業へ。
アウトレットボックスに図面通りに差し込み、私の場合は差し込みコネクタから結線（リングスリーブの方が気を遣うことが多いので）。
電源の白、器具の白3本の計4本。電源の黒、リモコンリレーに行く黒3本の計4本。難なく完了。
次はイとイ、ロとロ、ハとハをリングスリーブ小を◯印で圧着すれば、ハイ出来上がり！
基本1つ1つポイントを確認しながら作業しているので大丈夫なはずだが、もう1回見直して時計を見る、20分で終了！
練習でも20:01秒だったので練習通り！
昔はここで手を上げて確認してもらえば退室できたらしいのだが、今は何人たりとも時間までは退室出来ない、ので片付けを始める（ここで手袋に気が付く）。
片付けてもまだ時間があるので周りを見渡す、30分そこそこでまだ結線まで行っていない人もいる。心の中で応援！残念ながら隣の人の作品はランプレセクタプルのケーブルの長さがどう見ても125㎜あるとは思えない。
試験終了、結果発表は8/20随分長いが気長に待とう。
結果
発表後数日、合格通知のハガキが届き、奈良県電気工事工業組合に5,300円の奈良県収入証紙を貼り付けた交付申請書を簡易書留で送り、自分で入れた返信用封筒が戻ってまいりました 。
めでたしめでたし
